そ‐さま【其様】
[代]《「そなたさま」の略》二人称の人代名詞。そなた。主として、近世の遊女などが相手を呼ぶのに用いた、親愛・尊敬の気持ちを表す語。「わしが—を恋ひ病」〈浄・反魂香〉
そそり‐た・てる【そそり立てる】
[動タ下一][文]そそりた・つ[タ下二] 1 ある気持ちをしきりに起こさせる。あおり立てる。「好奇心が—・てられた」 2 おだてあげる。騒ぎたてる。「瑞相(ずいさう)めでたしめでたしと—・つれば...
そだ・つ【育つ】
[動タ五(四)] 1 生まれた生物が時間がたつにつれてしだいに大きくなり、成熟に向かう。成長する。生長する。「母乳で—・つ」「麦が—・つ」 2 鍛えられ、力を身につけて一人前になる。「若手の投...
そだ・てる【育てる】
[動タ下一][文]そだ・つ[タ下二] 1 手間をかけて養い成長させる。養育する。「実の子同様に—・てる」「苗を—・てる」 2 能力などが伸びるように教え導く。手を掛けてやったり、教え鍛えたりして...
其(そ)の気(き)にな・る
そうしようという気持ちになる。また、相手に言われた通りの気持ちになる。「引っ越すつもりはなかったが、いつの間にか—・った」「必ずできると言われて—・る」
その‐もの【其の物】
1 いま問題になっている事物。当のもの。「—ずばりの形容」 2 名詞または形容動詞の語幹の下に付けて、上の語の意味を強調する気持ちを表す語。まぎれもなくそのようであること。それ自身。「善人—」「...
そら‐ごころ【空心】
偽りの心。うわのそらの気持ち。「いとゆゆしき事になむ、なでふ—にてかは」〈宇津保・蔵開中〉
それ‐さま【其れ様】
[代] 1 二人称の人代名詞。多く女子が、尊敬・敬愛の気持ちを込めて用いる。あなたさま。「さだめて—たちも、話に聞いてゐやり申すだんべいが」〈滑・膝栗毛・二〉 2 三人称の人代名詞。あのかた。「...
それ‐しき【其れ式】
[連語]《「しき」は副助詞》その程度。それくらい。「わずか」「たった」のような軽んずる気持ちを言外に含む。「—のことに驚くな」
それ‐どころ【其れ処】
(あとに打消しや反語の表現を伴って)とてもその程度ではないの意を表す。「—の騒ぎではない」「君に文句などない。—か感謝したい気持ちだ」