とこ【常】
[語素]名詞・形容詞などに付いて、いつも変わらない、永久不変の、などの意を表す。「—夏」「—世」「—めずらし」 [補説]古くは格助詞「つ」を介して名詞に付くこともあった。「常つ国」「常つ御門(み...
とこ‐おとめ【常少女】
いつも若々しい少女。また、永久に年をとらない少女。「河上(かはのへ)のゆつ岩群(いはむら)に草生(む)さず常にもがもな—にて」〈万・二二〉
とこし‐え【常しえ/長しえ/永久】
[名・形動]いつまでも続くこと。また、そのさま。永遠。永久。とこしなえ。「—の命」「この愛よ、—に続け」
とこしく‐に【常しくに】
[副]いつまでも。永久に。「すめろきの神の宮人ところづらいや—我かへり見む」〈万・一一三三〉
とこ‐つ‐みかど【常つ御門】
《「つ」は「の」の意の格助詞》永久に変わらず栄える宮殿。とこみや。「君ませば—と侍宿(とのゐ)するかも」〈万・一七四〉
とこ‐とわ【常】
[名・形動ナリ]《古くは「とことば」》永久に変わらないこと。また、そのさま。とこしえ。「わが御門(みかど)千代—に栄えむと」〈万・一八三〉
とこ‐みや【常宮】
永久に変わらない宮殿。「わが大君の—と仕へ奉れる」〈万・九一七〉
とこ‐やみ【常闇】
永久に暗闇であること。永遠の闇。「身辺忽ち—となりて」〈鴎外訳・即興詩人〉
とこ‐よ【常世】
1 「常世の国1」に同じ。「—にと我が行かなくに小金門(をかなと)にもの悲しらに」〈万・七二三〉 2 「常世の国2」に同じ。「田道間守(たぢまもり)—に渡り」〈万・四一一一〉 3 永久に変わらな...
なが・い【長い/永い】
[形][文]なが・し[ク] 1 (長い)はしからはしまでの隔たりが大きい。「—・い橋」「—・いひも」「手足が—・い」⇔短い。 2 ある時点までの間隔が大きい。久しい。また、永久である。「—・い年...