えど【江戸】
現在の東京都千代田区を中心とする地域。古くは武蔵(むさし)国豊島郡の一部であったが、平安末期、秩父(ちちぶ)平氏の一族江戸氏が今の皇居の地に居館を造り、室町時代、上杉氏の将太田道灌(おおた...
えど‐あきない【江戸商ひ】
上方の商人が江戸に支店などを出して商売すること。江戸の人々を相手にする商売。「天下泰平、国土万人—を心がけ、その道々の棚出して」〈浮・胸算用・五〉
えど‐あぶらざめ【江戸油鮫】
カグラザメ科の海水魚。全長約2メートル。背部が青灰褐色、腹部が淡色。えらあなは七対で、目に瞬膜(しゅんまく)がない。本州中部以南の深海底に分布。練り製品の材料。あぶらざめ。
えど‐うた【江戸唄】
江戸で流行した三味線伴奏歌曲のこと。長唄・端唄(はうた)・歌沢など。→上方(かみがた)唄
えど‐うちわ【江戸団扇】
江戸特産のうちわ。初めは割り竹に白紙を張っただけのものであったが、のちに墨絵・紅絵(べにえ)・漆絵など美しい彩色を施すようになった。東(あずま)うちわ。
えどうまれうわきのかばやき【江戸生艶気樺焼】
黄表紙。3冊。山東京伝作・画。天明5年(1785)刊。醜男(ぶおとこ)のくせにうぬぼれの強い仇気屋艶二郎(あだきやえんじろう)が、色男の評判をとろうとして次々に失敗する滑稽(こっけい)を描く。
えど‐え【江戸絵】
浮世絵版画の前身となった紅彩色の江戸役者絵。江戸中期から売り出され、2、3色刷りからしだいに多彩となり、錦絵(にしきえ)として人気を博した。紅摺絵(べにずりえ)。東(あずま)錦絵。→上方絵(かみ...
えど‐おもて【江戸表】
政治・文化の中心である江戸を、地方からさしていう語。
えど‐かのう【江戸狩野】
江戸で活躍した狩野派諸家の総称。徳川幕府成立とともに狩野探幽が京都から江戸に移って、その基礎を築いた。→京狩野
えど‐かぶき【江戸歌舞伎】
「江戸狂言」に同じ。