おも‐だか【沢瀉/面高】
1 オモダカ科の多年草。池沼や水田に生える。葉は鏃(やじり)形で、30〜60センチの長い柄をもつ。夏から秋、高さ40〜70センチの花茎を伸ばし、白色の3弁花を輪生する。はなぐわい。《季 夏》...
おもだか‐おどし【沢瀉威】
鎧(よろい)の威の一。オモダカの葉の形に似せて上を狭く、裾開きに、周囲の色と変えておどす。周囲の地色から紫地沢瀉威、萌葱(もえぎ)地沢瀉威などという。
おもだか‐くわい【沢瀉慈姑】
オモダカの球茎。クワイの球茎に似て、小形。正月料理に用いる。
おもだか‐ずり【沢瀉摺り】
布地にオモダカの葉の模様をすったもの。
おもだか‐や【沢瀉屋】
歌舞伎俳優市川猿之助、およびその一門の屋号。
さわ【沢】
1 浅く水がたまり、草が生えている湿地。 2 山あいの比較的小さい渓谷。「—登り」
さわ‐あじさい【沢紫陽花】
ヤマアジサイの別名。
さわ‐あららぎ【沢蘭】
サワヒヨドリの古名。「もみてる—一株(ひともと)抜き取り」〈万・四二六八・題詞〉
さわ‐おぐるま【沢小車】
キク科の多年草。本州以南の山間の湿地に自生。高さ60〜90センチ。葉はへら形。初夏、黄色い頭状花を多数開く。
さわ‐がに【沢蟹】
十脚目サワガニ科のカニ。山間の川にすむ。甲は丸みを帯びた四角形で、甲幅2.4センチほど。北海道を除く各地に分布。食用とするが、肺吸虫などの第2中間宿主になることがある。《季 夏》「—のあらがふこ...