のっ‐と・る【則る/法る】
[動ラ五(四)]《「のりと(則)る」の音変化》規準・規範として従う。「伝統に—・った儀式」「法に—・って裁く」
のり【法/則/典/範/矩】
《動詞「の(宣)る」の連用形が名詞化したもので、神仏・天皇の宣告の意からという。一説に、動詞「の(乗)る」の連用形からとも》 1 守るべき規範。法律。おきて。「—を守る」 2 手本。模範。「後進...
のり‐と・る【則る/法る】
[動ラ四]《則(のり)をとる意》手本とする。模範にする。のっとる。「これを宗とぞともに—・る」〈日本紀竟宴和歌〉
のり‐の‐あめ【法の雨】
仏法が衆生(しゅじょう)をあまねく慈(いつく)しみうるおすことを、雨にたとえていう語。法雨(ほうう)。「よそに聞く袂のみこそそぼちけれあまねく—はそそげど」〈伊勢集〉
のり‐の‐うみ【法の海】
仏の教えの深く広大なことを、海にたとえていう語。法海(ほうかい)。「悲しみの涙を寄する—のひとつ岸をば住みも離れじ」〈成尋母集〉
のり‐の‐かど【法の門】
《真実の悟りに至る門の意》仏の教え。法門(ほうもん)。「—に心を入れて思ふかなただうき世をば出づべかりけり」〈続後拾遺・釈教〉
のり‐の‐こえ【法の声】
読経・説法・念仏などの声。法(のり)の音。「—にききぞわかれぬ長き夜のねぶりをさます暁の鐘」〈玉葉集・釈教〉
のり‐の‐ころも【法の衣】
出家した人の着る衣服。法衣(ほうえ)。「同じ年契りしあれば君が着る—をたちおくれめや」〈千載・雑中〉
のり‐の‐し【法の師】
僧。法師(ほうし)。「—の、世のことわり説き聞かせむ所の心地するも」〈源・帚木〉
のり‐の‐すべらぎ【法の皇】
仏門に入った上皇。法皇(ほうおう)。「わが—に仕へ奉りては」〈千載・序〉