あおり【障泥/泥障】
馬具の付属具。鞍橋(くらぼね)の四緒手(しおで)に結び垂らして、馬の汗や蹴(け)上げる泥を防ぐ。下鞍(したぐら)の小さい大和鞍や水干鞍に用い、毛皮や皺革(しぼかわ)で円形に作るのを例とするが、武...
ういじ【泥土】
《「うきひじ(浮泥)」の音変化か》どろ。「道路(みちおほぢ)亦(また)—あり」〈仁徳紀〉
うき【泥/埿】
泥深い地。沼地。「数ならぬみくり(=水草ノ名)や何の筋なれば—にしもかく根をとどめけむ」〈源・玉鬘〉
こ‐ひじ【泥】
どろ。水分の多い土。「恋路」と掛け詞になる場合が多い。「いかばかり深かりける十市の里の—なるらむ」〈狭衣・一〉
でい【泥】
1 どろ。 2 金・銀の箔を粉末にし、にかわで溶いた絵の具の一種。金泥・銀泥など。 3 中国で、南海にすむと伝える虫の名。骨がなく、水がなくなると、どろのようにぐにゃぐにゃになるという。
でい【泥】
[常用漢字] [音]デイ(漢) [訓]どろ ひじ なずむ 〈デイ〉 1 どろ。「泥水・泥土・泥濘(でいねい)/雲泥・汚泥・春泥」 2 どろ状のもの。「泥炭/金泥(きんでい・こんでい)・銀泥」 ...
でい‐いり【泥入り】
絵画や染め物で、金泥(こんでい)や銀泥を用いたもの。泥描(でいが)き。
でい‐え【泥絵】
1 金泥・銀泥を使って描いた絵。一般に黒漆塗りの器物や紺紙など暗色の地に描かれ、奈良時代から平安時代にすぐれた遺品が多い。金銀泥絵。金銀絵。 2 ⇒どろえ(泥絵)1
でいかい‐がん【泥灰岩】
堆積岩(たいせきがん)の一。粘土質成分と石灰質成分とがまじった、泥岩と石灰岩との中間的な岩石。マール。
でい‐かざん【泥火山】
水分を多量に含む軟らかい粘土が、地下から噴出するガスによって吹き飛ばされるなどして堆積してできた円錐形の小丘。火山に似た形をし、温泉や油田に多く見られる。