こう【洪】
[常用漢字] [音]コウ(漢) 1 おおみず。「洪水・洪積層」 2 広く大きい。「洪恩・洪業・洪大・洪図」 3 ハンガリー。「日洪」 [難読]洪牙利(ハンガリー)
こう‐おん【鴻恩/洪恩】
大きな恩恵。大恩。「十有余年鞠育(きくいく)の—は」〈菊亭香水・世路日記〉
こう‐か【鴻化/洪化】
天子の広大な教化・恵み。「凶徒を誅し、—に浴せん」〈平家・七〉
こう‐き【鴻基/洪基】
大きな事業の基礎。大業のもとい。「邦家の経緯、王化の—なり」〈記・序〉
こう‐ぎょう【鴻業/洪業】
大きな事業。「神祖以来の—を一朝に廃滅するは」〈藤村・夜明け前〉
こう‐しょう【鴻鐘/洪鐘】
大きな釣鐘。大鐘。巨鐘。
こう‐ずい【洪水】
1 大雨や雪解け水などによって、河川の水量が著しく増加すること。また、その水が堤防から氾濫(はんらん)し、流出すること。《季 秋》 2 物があふれるほどたくさんあること。「情報の—」「車の—」
こうずいき‐せいげんすいい【洪水期制限水位】
ダムにおいて、台風や大雨が予想される時期に、サーチャージ水位までの洪水調節水量に余裕を持たせるため、常時満水位より低く設定された水位。
こうずい‐げんぶがん【洪水玄武岩】
広大な溶岩台地をつくっている玄武岩。インドのデカン高原、北米のコロンビア台地、海底の海台などが知られ、台地状になることから、台地玄武岩、高原性玄武岩ともいう。大量のマグマがそのまま地殻の割れ目を...
こうずい‐しんわ【洪水神話】
大昔、洪水によって人類や生物のほとんどが滅亡し、現在の世界はその後新しく作られたとする神話。世界各地にあり、ノアの方舟(はこぶね)物語などもその一例。洪水伝説。