まくり【海人草/海仁草】
フジマツモ科の紅藻。暖海の岩礁に着生し、高さ5〜25センチ。体は不規則に枝分かれし、剛毛状の小枝で覆われる。海人酸(かいにんさん)を含有し、煎(せん)じ汁を回虫駆除薬とする。かいにんそう。
み【海】
「うみ」の音変化。「淡海(あふみ)の—瀬田の渡りに潜(かづ)く鳥」〈神功紀・歌謡〉
みる【海松/水松】
1 ミル科の緑藻。干潮線から水深約30メートルの岩上に生え、高さ20〜40センチ。体は丸ひも状で二またに分枝を繰り返し、扇状となる。食用。みるめ。みるぶさ。みるな。またみる。《季 春》「汐満ぬ雫...
みる‐いろ【海松色/水松色】
1 黒みがかった萌葱(もえぎ)色。木賊(とくさ)色。みる。 2 襲(かさね)の色目の名。表は萌葱、裏は青。また、表は黒萌葱、裏は白。
みる‐がい【海松貝/水松貝】
ミルクイガイの別名。
みるくい‐がい【海松食貝/水松食貝】
バカガイ科の二枚貝。内湾の浅い泥底にすむ。貝殻は長卵形で、殻長14センチくらい。殻表は白色で、黒褐色の殻皮をかぶり、後端から太い水管を出す。名は、水管に海藻ミルが着生し、これを食べているように見...
みる‐ちゃ【海松茶/水松茶】
みる色を帯びた茶色。暗緑色をした茶色。
みる‐め【海松布/水松布】
《「め」は海藻の意》海藻ミルのこと。和歌では多く「見る目」に掛けて用いる。「みつしほの流れひるまを会ひがたみ—の浦によるをこそ待て」〈古今・恋三〉
め【海布/海藻】
食用となる海藻の総称。ワカメ・アラメなどの類。「—の柄を鎌(か)りて、燧臼(ひきりうす)に作り」〈記・上〉
め‐の‐こ【海布の子】
昆布を細かく刻んだもの。