か・す【浸す/淅す】
[動サ四] 1 水にひたす。つける。「秋刈りし室のおしねを思ひ出でて春ぞたなゐに種も—・しける」〈堀河百首〉 2 米を洗う。米をとぐ。〈新撰字鏡〉
しと・む【浸む】
[動マ四]水などにつかる。また、水などがしみ込む。ひたる。「水—・まば、三頭(さんづ)の上に乗りかかれ」〈平家・四〉
し・みる【染みる/沁みる/浸みる/滲みる】
[動マ上一][文]し・む[マ上二] 1 液体や気体が他の物に移りついて、次第に深く広がる。また、にじんで汚れる。しむ。「味が—・みる」「匂いが—・みる」「汗の—・みた下着」 2 液体や気体などの...
し・む【染む/沁む/浸む/滲む】
[動マ五(四)] 1 「染みる」に同じ。「寒さが身に—・む」「花の香は散りにし枝にとまらねどうつらむ袖にあさく—・まめや」〈源・梅枝〉 「吹きくる風も身に—・まず」〈平家・五〉 2 色などに染...
しん【浸】
[常用漢字] [音]シン(呉)(漢) [訓]ひたす ひたる 1 水がしだいにしみ込む。水に漬ける。「浸潤・浸食・浸水・浸礼」 2 水がしみ込むように広がる。「浸漸」
しん‐がい【浸害】
水につけて損害を与えること。「—罪」
しん‐ざい【浸剤】
細かく切った生薬に熱湯を注ぎ、成分をにじみ出させて服用する薬剤。振り出し薬。
しん‐し【浸漬】
[名](スル)《慣用読みで「しんせき」とも》 1 液体にひたすこと。「—熱」 2 思想や流言などが次第に浸透していくこと。
しんし‐ねつ【浸漬熱】
⇒湿潤熱
しん‐しゅ【浸種】
種子の発芽を促進するために、種子を水に浸すこと。たねひたし。