よど【淀/澱】
1 水の流れが滞ること。また、その所。よどみ。 2 軒先の広小舞(ひろこまい)の上にある横木。淀貫(よどぬき)。
よど【淀】
京都市伏見区南西部の地名。宇治川・桂川・木津川の合流点近くにあり、淀川舟運の河港として栄えた。江戸時代は松平・稲葉氏の城下町。
よど‐がわ【淀川】
琵琶湖の南端から発する瀬田川が、京都に入って宇治川とよばれ、大阪との府境で桂川・木津川を合わせて、大阪湾に注ぐ川。全長75キロ。 大阪市の区名。神崎川と新淀川とに挟まれる。
よどがわ【淀川】
江戸前期の俳諧論書「新増犬筑波集」の下巻。松永貞徳著。寛永20年(1643)刊。山崎宗鑑の「犬筑波集」の付句を評論し、自ら3句目を付けて注解したもの。→油糟(あぶらかす)
よどがわ‐く【淀川区】
⇒淀川
よどがわ‐つつじ【淀川躑躅】
ツツジの一種。朝鮮半島および対馬に自生するチョウセンヤマツツジの園芸品種。葉は細長く、4、5月ごろ、八重咲きで香りのある紫紅色の花を開く。観賞用。
よどがわ‐どおり【淀川通り】
大阪市の北部を東西に走る道路の呼び名。西淀川区・淀川区・東淀川区を貫通する。
よどがわ‐の【淀川の】
[枕]同音の「よど」にかかる。「—よどむと人は見るらめど」〈古今・恋四〉
よど‐ごい【淀鯉】
大阪の淀川で産するコイ。最も美味とされた。
よど‐せ【淀瀬】
水のよどんでいる浅瀬。「宇治川は—なからし網代人(あじろひと)舟呼ばふ声をちこち聞こゆ」〈万・一一三五〉