あわ‐に【淡に】
[副]はかなく。薄く。もろく。「うは氷—結べる紐なればかざす日かげに緩ぶばかりを」〈枕・九〇〉
あわ・む【淡む】
[動マ下二]軽く扱う。疎んじる。「げに、かく—・められ奉るも」〈源・帚木〉
あわ‐ゆき【淡雪】
春先の、うっすらと積もって消えやすい雪。《季 春》「—のつもるつもりや砂の上/万太郎」
うすずみ‐ざくら【淡墨桜】
⇒根尾谷淡墨桜
おうみ【近江/淡海】
《「あわうみ(淡海)」の音変化。淡水湖の琵琶湖があるところから》旧国名の一。現在の滋賀県にあたる。江州(ごうしゅう)。「近江」の文字は浜名湖のある遠江(遠つ淡海)に対して近江(近つ淡海)と称したもの。
おうみ‐の‐うみ【近江の海/淡海の海】
琵琶湖の古称。おうみのみ。[歌枕]「—夕波千鳥汝が鳴けば心もしのに古(いにしへ)思ほゆ」〈万・二六六〉
おうみ‐の‐くに【近江国】
⇒近江
たん【淡】
[常用漢字] [音]タン(漢) [訓]あわい 〈タン〉 1 色などが濃くない。あわい。「淡黄・淡彩・淡粧/濃淡」 2 塩けがない。「淡湖・淡水」 3 気持ちがあっさりしている。情が厚くない。「...
たん‐うん【淡雲】
うすくたなびく雲。うすぐも。
たん‐が【淡画】
薄く彩色した絵。淡彩の絵。