うめや‐しぶ【梅谷渋】
染料の一。紅梅の根や樹皮を煎じた液。明礬(みょうばん)を媒染剤として、赤みのある黄茶色に染める。→木蘭地(もくらんじ)
かい‐じゅう【晦渋】
[名・形動]言葉や文章がむずかしく意味がわかりにくいこと。また、そのさま。難解。「—な文章」
かき‐しぶ【柿渋】
渋柿の青い果実からしぼりとった液。赤褐色で、防腐・防水剤として紙・木などに塗る。また、その色。《季 秋》
かな‐しぶ【金渋/鉄渋】
水にまじった鉄のさび。
き‐しぶ【生渋】
絞り取ったままで、混ぜ物のない柿渋。《季 秋》
く‐じゅう【苦渋】
[名・形動] 1 にがくてしぶいこと。 2 苦しみ悩むこと。また、そのさま。「—を味わう」「—の色を浮かべる」「彼は—な表情のままじっと煙草を吸っていたが」〈横光・上海〉
しぶ【渋】
1 渋い味。「—を抜く」 2 「柿渋」の略。「—をひく」 3 栗の実などの外皮の内側にある渋みをもった薄い皮。渋皮。 4 物からしみ出る赤黒い液体。 5 水などのあか。さび。水渋(みしぶ)。「—...
しぶ‐しぶ【渋渋】
[副]気が進まぬまま、しかたなく物事をするさま。嫌々ながら。「—(と)承諾する」 [形動ナリ]に同じ。「童(わらは)—に法師になりにけり」〈宇治拾遺・五〉
しゅう‐じゅう【羞渋】
[名](スル)恥じらって、態度や口調がはきはきしないこと。「—して言う能わざるなり」〈服部誠一訳・春窓綺話〉
じゅう【渋〔澁〕】
[常用漢字] [音]ジュウ(ジフ)(慣) [訓]しぶ しぶい しぶる 〈ジュウ〉 1 なめらかに進まない。しぶる。「渋滞/晦渋(かいじゅう)・難渋」 2 しぶい。にがにがしい。「渋面/苦渋」 ...