たた・う【湛ふ】
[動ハ下二]「たた(湛)える」の文語形。
たた・える【湛える】
[動ア下一][文]たた・ふ[ハ下二] 1 液体などをいっぱいに満たす。「池に水を—・える」「目に涙を—・える」 2 ある表情を浮かべる。感情を顔に表す。「満面に笑みを—・える」「愁いを—・える」...
たたわ・し【湛はし】
[形シク] 1 物事が完全無欠で満ち足りている。「望月(もちづき)の—・しけむと我(あ)が思ふ皇子(みこ)の命(みこと)は」〈万・三三二四〉 2 いかめしく、りっぱである。おごそかである。「これ...
たん‐すい【湛水】
水田などに、水をたたえること。
たんすい‐ちょくはん【湛水直播】
稲の栽培で、耕して代掻(しろか)きも済んだ水田に、直接種もみをまく方法。寒冷地に適する。→乾田直播
たん‐ぜん【湛然】
[ト・タル][文][形動タリ]水が十分にたたえられよどんでいるさま。また、静かで動かないさま。「—たる水の底に明星程の光を放つ」〈漱石・幻影の盾〉
たん‐たん【湛湛】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 水などがいっぱいにたたえられているさま。「—と水をたたえた湖」 2 露がいっぱいに降りているさま。「試みに露斯(ろし)の—たるを謌(うた)はむ」〈本朝文粋・八〉