げん‐ぺい【源平】
源氏と平氏。「—の合戦」 1 敵味方の二組に分かれること。敵と味方。「—試合」 2 《源氏は白旗、平氏は赤旗を用いたところから》白と赤。紅白。「—縞(じま)」「—餅(もち)」
げんぺい‐こう【源平香】
江戸時代の組み香の一。盤上に旗を立てて紅白二組に分かれ、香をきき当てることを争うもの。
げんぺい‐じあい【源平試合】
「紅白試合」に同じ。
げんぺい‐じだい【源平時代】
源氏と平氏が武士の二大勢力として覇を争った時代。11世紀末から源頼朝が武家政権を確立する12世紀末までの約100年間をいう。
げんぺいじょうすいき【源平盛衰記】
鎌倉中期から後期の軍記物語。48巻。作者・成立年代ともに未詳。平家物語の異本の一つとみられる。源氏関係の記事、仏教説話、中国故事などが増補されている。盛衰記。げんぺいせいすいき。
げん‐ぺい‐とう‐きつ【源平藤橘】
奈良時代以来、名家として一門が繁栄した歴史のある源氏・平氏・藤原氏・橘(たちばな)氏の四氏の称。
げんぺいぬのびきのたき【源平布引滝】
浄瑠璃。時代物。五段。並木千柳(宗輔(そうすけ))・三好松洛(みよししょうらく)の合作。寛延2年(1749)大坂竹本座初演。源平の合戦に取材し、三段目切(きり)の「実盛物語」が有名。
げんぺい‐もも【源平桃】
桃の一品種。紅白の重弁花がまじって咲く。さきわけもも。日月桃(じつげつとう)。《季 春》