おぼほ・る【溺ほる】
[動ラ下二] 1 水中に沈む。転じて、おぼれる。「俊蔭は、激しき浪風に—・れ、知らぬ国に放たれしかど」〈源・絵合〉 2 涙にむせぶ。「涙に—・れて」〈浜松・一〉
おぼ・る【溺る】
[動ラ下二]「おぼれる」の文語形。
おぼれ‐じに【溺れ死に】
[名](スル)おぼれて死ぬこと。水死。溺死(できし)。「深みにはまって—する」
おぼれ‐だに【溺れ谷】
陸上で谷であった所が、陸地の沈降や海面の上昇によって海水が浸入し、入り江となったもの。
おぼ・れる【溺れる】
[動ラ下一][文]おぼ・る[ラ下二]《「おぼ(溺)ほる」の音変化》 1 泳げないで死にそうになる。また、水中に落ちて死ぬ。「川で—・れる」 2 理性を失うほど夢中になる。心を奪われる。ふける。「...
おぼれる【溺レる】
川上弘美の短編小説。同作を表題作とする短編小説集は平成11年(1999)刊行で、他に「さやさや」「百年」などの作品を収録。平成12年(2000)、第11回伊藤整文学賞および第39回女流文学賞を受賞。
溺(おぼ)れる者(もの)は藁(わら)をも掴(つか)む
危急に際しては、頼りにならないものにもすがろうとする。
でき【溺】
[常用漢字] [音]デキ(漢) [訓]おぼれる 1 水におぼれる。「溺死」 2 あることに心を奪われ、他を顧みない。「溺愛/耽溺(たんでき)・惑溺」
でき‐あい【溺愛】
[名](スル)むやみにかわいがること。盲愛。「一人娘を—する」
でき‐し【溺死】
[名](スル)水におぼれて死ぬこと。おぼれ死に。水死。「川で—する」「—者」