すべり‐だ・す【滑り出す】
[動サ五(四)] 1 すべり始める。すべるように動き始める。「列車がホームから—・す」 2 活動を始める。「新事業が—・す」
すべり・でる【滑り出る】
[動ダ下一] 1 すべるようにして外に抜け出す。「布団の外に—・でる」 2 そっと座をはずす。「こっそり起上(たちあが)って坐舗(ざしき)を—・出ようとして」〈二葉亭・浮雲〉
すべり‐どめ【滑り止め】
1 すべるのを防ぐために塗ったり取り付けたりするもの。「—のついたタイヤ」 2 受験に際し、志望の学校に入れない場合を考え、別のところを受験しておくこと。また、その学校。
すべり‐ひゆ【滑莧】
スベリヒユ科の一年草。路傍・畑など日当たりのよい所に生える。茎は赤紫色を帯び、下部は地をはう。葉は肉質で長円形、つやがある。夏、黄色の小花を開く。うまびゆ。《季 夏》「淋しさや花さへ上ぐる—/普羅」
すべり‐べん【滑り弁】
蒸気機関のシリンダー内にあり、蒸気の流入口・排気口をすべって往復し、開閉する弁。スライドバルブ。滑動弁。滑弁(かつべん)。
すべり‐まさつ【滑り摩擦】
物体が転がらずに他の物体の表面をすべるとき、面から受ける、すべりを妨げるように働く抵抗力。ころがり摩擦より大きい。
すべり‐よ・る【滑り寄る】
[動ラ四]すべるようにして、そっと近寄る。にじりよる。「蔭ながら—・りて聞く時もあり」〈枕・七六〉
すべり‐りょう【滑り量】
地震によって断層が動いた距離。
すべ・る【滑る/辷る】
[動ラ五(四)] 1 物の表面をなめらかに移動する。「スキーで急斜面を—・りおりる」「船が川面を—・るように下っていく」「戸がよく—・る」 2 表面がなめらかで地面に接するものが安定を失って自然...
なめ‐こ【滑子】
モエギタケ科のキノコ。秋から冬にかけ、ブナなどの枯れ木に生える。茶色で、全体が粘液に覆われる。人工栽培もされ、色は淡い。味噌汁の具やおろし和えなどにする。《季 冬》「霧さむき月山—食ひ惜しむ/楸邨」