たき‐つぼ【滝壺】
滝が落ち込んで深い淵となっている所。《季 夏》
たき‐どの【滝殿】
滝に臨むように建てた殿舎。《季 夏》「—に人あるさまや灯一つ/鳴雪」
たき‐なみ【滝波】
落下する滝の水。「岩にかけ川瀬に音やあまるらむ雨さへ添ひてふるの—」〈為尹千首〉
たき‐の‐いと【滝の糸】
滝の水が筋をなして落ちるようすを、糸が垂れ下がるのに見立てていう語。滝の白糸。「流れくるもみち葉見れば唐錦—もて織れるなりけり」〈拾遺・冬〉
たきのがわ【滝野川】
東京都北区の地名。もと江戸近郊の農村、また東京市の区の一で、田端あたりまで含まれた。名はこの地を流れる石神井(しゃくじい)川の急流に由来。
たき‐の‐しらいと【滝の白糸】
「滝の糸」に同じ。「春来れば—いかなれや結べどもなほあわに見ゆらむ」〈拾遺・雑春〉
たきのしらいと【滝の白糸】
戯曲。泉鏡花の小説「義血侠血」を脚色したもの。明治28年(1895)川上音二郎一座により浅草座で初演。滝の白糸とよばれる水芸人と向学の青年村越欣也の悲恋物語。新派の代表狂言の一。
たき‐のぼり【滝登り】
滝を流れに逆らってのぼること。「鯉の—」
たき‐のみ【滝飲み】
酒などを一息に飲みほすこと。
滝(たき)のよう
水などが激しく流れ落ちるさまのたとえ。「—に降る雨」「—な汗をかく」