しん‐ぜん【浸漸】
[名](スル)しだいにしみ込むこと。しだいに程度・状態が進むこと。「天下を挙げて卑屈陋劣の風に—せんとす」〈雪嶺・偽悪醜日本人〉
せい‐ぜん【西漸】
[名](スル)勢力・文化などが、次第に西方へ移ること。
ぜん【漸】
物事が少しずつ進むこと。「—を追って改善する」
ぜん【漸】
[常用漢字] [音]ゼン(呉) [訓]ようやく 1 しだいに。だんだん。「漸減・漸次・漸進・漸漸・漸増」 2 少しずつ進む。「西漸・東漸」 [名のり]すすむ・つぐ
ぜん‐ぜん【漸漸】
[ト・タル][文][形動タリ]事が少しずつ進んでいくさま。「砦柵(さいさく)を構て、—と城下に逼近(ひっきん)し」〈竜渓・経国美談〉 [副]だんだんに。徐々に。「—形勢を切迫させて来た」〈漱...
たい‐ぜん【大漸】
病気がしだいに重くなること。特に、帝王の病についていう。〈色葉字類抄〉
とう‐ぜん【東漸】
[名](スル)勢力が東の方へ次第に伝わり広まること。「仏教が—する」
なんとん‐ほくぜん【南頓北漸】
中国禅宗の南宗と北宗のこと。南宗は頓悟(とんご)を尊び、北宗は漸悟(ぜんご)を旨とする。
やく‐やく【漸漸】
[副]《「ようやく」の古形》だんだん。しだいに。「しましくも良けくはなしに—に形くづほり」〈万・九〇四〉
やや【稍/漸】
[副] 1 いくらかその傾向を帯びているさま。少しばかり。「今年は昨年より—暑い」 2 少しの間。しばらく。「—間をおいて話し始める」 3 状況が少しずつ進むさま。しだいに。「風冷やかにうち吹き...