かずき【潜き】
水中にもぐること。水中にもぐって魚介類などをとること。また、その人。「楽浪(ささなみ)の志賀津の海人(あま)はわれ無しに—はなせそ波立たずとも」〈万・一二五三〉
かず・く【潜く】
《「被く」と同語源》 [動カ四] 1 水中にもぐる。「にほ鳥の—・く池水心あらば君に我(あ)が恋ふる心示さね」〈万・七二五〉 2 水にもぐって、魚や貝などをとる。「伊勢のあまの朝な夕なに—・く...
くぐら・せる【潜らせる】
[動サ下一][文]くぐら・す[サ下二] 1 くぐるようにする。「ひもを穴に—・せる」 2 料理で、食材を液体に短時間つける。「トマトを熱湯にさっと—・せる」
くぐり【潜り】
1 くぐって出入りする戸や門。 2 茶室建築で、くぐって出入りするように作ったもの。中潜り・躙(にじ)り口など。
くぐり‐ど【潜り戸】
1 門の扉などに設けた、くぐって出入りする小さい戸口。切り戸。くぐり。 2 茶室の躙(にじ)り口の戸。
くぐり‐ぬ・ける【潜り抜ける】
[動カ下一] 1 くぐって通り抜ける。「壁の穴を—・ける」 2 困難や危険な状況を切り抜ける。「厳重な警戒を—・ける」
くぐり‐もん【潜り門】
くぐって出入りする小さい門。切り抜き門。くぐり。
くぐ・る【潜る】
[動ラ五(四)]《古くは「くくる」とも》 1 物の下や狭い間・中を、姿勢を低くして通って向こう側へ出る。また、門やトンネルなどを通り抜ける。「暖簾(のれん)を—・って店に入る」「障害物競走ではし...
せん【潜〔潛〕】
[常用漢字] [音]セン(漢) [訓]ひそむ もぐる くぐる かずく ひそかに 1 水中にもぐる。「潜航・潜水」 2 中にひそんで表面に現れない。「潜居・潜行・潜在・潜伏」 3 思いをひそめる。...
せん‐かん【潜函】
土木・建築の基礎工事で、地下水などの流入を圧縮空気によって防ぎながら中で作業ができるようにした、コンクリート製・鋼製の箱。ケーソン。