みだり【乱り/妄り/猥り/濫り/漫り】
[形動][文][ナリ]《五段活用動詞「みだ(乱)る」の連用形から》 1 秩序を無視するさま。自分勝手であるさま。「—に高山植物を採取する」 2 軽率に、また、度を過ごして物事をするさま。むやみや...
みだり‐がまし・い【濫りがましい/猥りがましい】
[形][文]みだりがま・し[シク]「みだりがわしい」に同じ。「側へ参って—・い話をしかけますから」〈鉄腸・南洋の大波瀾〉 [派生]みだりがましさ[名]
みだり‐がわし・い【濫りがわしい/猥りがわしい】
[形][文]みだりがは・し[シク] 1 みだらである。好色でいやらしい。「—・い言葉」 2 規律・礼儀・風紀などが乱れている。「いと、—・しき御有様どもかな」〈源・横笛〉 3 整理されていなくて...
みだれ‐がわ・し【濫れがはし/猥れがはし】
[形シク]「みだりがわしい」に同じ。「—・しき事の出でまうで来にしかば」〈落窪・二〉
らん【濫】
[常用漢字] [音]ラン(呉)(漢) [訓]みだり 1 水があふれ出る。「氾濫(はんらん)」 2 みだりに。「濫獲・濫造・濫伐・濫発・濫費・濫用」 3 浮かべる。「濫觴(らんしょう)」
らん‐あく【濫悪/乱悪】
乱暴で悪いこと。また、その行為。「衆徒の—を致すは魔縁の所行なり」〈平家・一〉
らん‐いん【濫淫/乱淫】
節度なく情欲にふけること。「—漁色を専らとし」〈魯庵・社会百面相〉
らん‐かく【濫獲/乱獲】
[名](スル)鳥獣や魚類をむやみにとること。「—した結果、絶滅した鳥」
らん‐ぎょう【乱行/濫行】
乱暴な行い。また、ふしだらなふるまい。らんこう。「酔って—に及ぶ」
らん‐くつ【濫掘/乱掘】
[名](スル)地下資源などを、計画も立てずむやみに掘ること。また、略奪のために埋蔵物を掘り起こすこと。「石炭を—する」「—された古墳」