せ【瀬】
1 川などの流れが浅く歩いて渡れる所。浅瀬。「—を渡る」⇔淵(ふち)。 2 川の流れの急な所。また、海水の流れ。潮流。「—を下る」「潮—」 3 物事に出あうとき。機会。「身をすててこそ浮かぶ—も...
らい【瀬】
[常用漢字] [音]ライ(呉)(漢) [訓]せ 〈ライ〉水の流れの浅い所。流れの急な所。「急瀬(きゅうらい)」 〈せ〉「瀬戸/浅瀬・川瀬・早瀬」
せ‐おと【瀬音】
浅瀬を流れる川の音。
せ‐がしら【瀬頭】
緩やかな流れから、瀬になりかかって波が立ちはじめる所。⇔瀬尻。
せがわ【瀬川】
姓氏の一。 [補説]「瀬川」姓の人物瀬川菊之丞(せがわきくのじょう)瀬川如皐(せがわじょこう)瀬川康男(せがわやすお)
せがわ‐きくのじょう【瀬川菊之丞】
歌舞伎俳優。屋号、浜村屋。俳名、路考。 (初世)[1693〜1749]初め京坂、のち江戸でも活躍した女方の名人。初世芳沢あやめとともに女方芸の基礎を築いた。浜村屋路考。 (2世)[1741〜...
せがわ‐じょこう【瀬川如皐】
[1806〜1881]江戸末期の歌舞伎作者。3世。江戸の人。5世鶴屋南北の門下で、中村座の立作者となった。作「与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)」「東山桜荘子(ひがしやまさくらそうし)...
せがわ‐ぼうし【瀬川帽子】
江戸時代に流行した婦人用の綿帽子の一。享保19年(1734)歌舞伎俳優の初世瀬川菊之丞が、屋敷女中の役でかぶったのが最初といわれる。
せがわ‐やすお【瀬川康男】
[1932〜2010]絵本画家・絵本作家・版画家。愛知の生まれ。本姓、鈴木。松谷みよ子が文を書いた「きつねのよめいり」の挿絵で絵本画家としてデビュー。他の作品に「いないいないばあ」「絵巻平家物語...
せ‐ぎり【瀬切り】
1 水の流れをせきとめること。「—をして水車がかけてあって」〈有島・星座〉 2 水が瀬を押しきって流れること。また、その場所。早瀬。「立田川滝の—にはらへつついはひくらすは君が為とぞ」〈古今六帖・一〉