やそ‐せ【八十瀬】
多くの瀬。瀬々(せぜ)。「鈴鹿川—渡りて誰(た)が故か夜越えに越えむ妻もあらなくに」〈万・三一五六〉
やながせ【柳ヶ瀬】
滋賀県北部、長浜市の地名。北国街道の要地にあり、賤ヶ岳(しずがたけ)の戦いで柴田勝家が陣地とした。 岐阜市内中央部にある繁華街。柳ヶ瀬通り。
やなせ【柳瀬】
姓氏の一。 [補説]「柳瀬」姓の人物やなせたかし柳瀬尚紀(やなせなおき)柳瀬正夢(やなせまさむ)
やな‐せ【梁瀬】
梁をしかけてある瀬。《季 夏》
やなせ【魚梁瀬】
高知県東部、安芸(あき)郡馬路(うまじ)村北東部の地区名。奈半利(なはり)川上流に位置し、秋田杉・吉野杉とならんで「魚梁瀬杉」の名で美林地域として知られる。中でも、千本山(標高1084メートル)...
やえ‐びし【八重干瀬】
⇒やびじ(八重干瀬)
や‐びじ【八重干瀬】
沖縄県池間島の北方に分布する珊瑚礁(さんごしょう)群。大潮の際に海上に現れる部分は、最大で15平方キロメートルにもなる。やびし。やえびし。
やる‐せ【遣る瀬】
(打消しの語を伴って用いる)思いを晴らす方法。また、施すべき手段。「其上に若し夜が眠られぬと来ると—も何もあったものじゃない」〈子規・墨汁一滴〉
ゆく‐せ【行く瀬】
水の流れていく川の瀬。「吉野川—の早みしましくも淀(よど)むことなくありこせぬかも」〈万・一一九〉
よど‐せ【淀瀬】
水のよどんでいる浅瀬。「宇治川は—なからし網代人(あじろひと)舟呼ばふ声をちこち聞こゆ」〈万・一一三五〉