えん【炎】
[常用漢字] [音]エン(呉)(漢) [訓]ほのお ほむら 1 ほのお。「火炎・外炎・内炎・余炎」 2 燃え上がる。「炎炎・炎上」 3 ほのおのように激しい感情。「気炎・情炎」 4 燃えるように...
えん‐い【炎威】
夏の燃えるような暑さ。「天午に近くなり、—敵すべからず」〈柳北・航西日乗〉
えん‐えん【炎炎】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 火の盛んに燃え上がるさま。「—と燃え盛る市街地」 2 熱気の盛んなさま。「理想は其—たる熱血を煽(あお)れり」〈秋水・兆民先生〉
えん‐か【炎夏】
暑い夏。真夏。《季 夏》
えん‐か【炎火】
炎を上げて激しく燃える火。心中に起こる激しい感情のたとえにもいう。
えんかん【炎環】
永井路子の歴史小説。鎌倉幕府の成立を描く。昭和39年(1964)刊行。同年、第52回直木賞受賞。昭和54年(1979)の大河ドラマ「草燃える」の原作の一つとなった。
えんこう‐スペクトル【炎光スペクトル】
バーナーの炎の高熱により励起された原子、分子、イオンなどが発するスペクトル。このスペクトルを利用して試料の化学分析を行うことを炎光分光分析という。炎スペクトル。フレームスペクトル。
えんこう‐ぶんこうぶんせき【炎光分光分析】
分光分析の一。試料をバーナーの炎で熱し、試料中に含まれる原子、分子、イオンなどが高熱により励起されて発する炎光スペクトルを利用して化学分析を行う。アルカリ金属、アルカリ土類金属の分析に適する。フ...
えん‐しょ【炎暑】
《古くは「えんじょ」とも》真夏の焼けつくような暑さ。酷暑。《季 夏》「うまや路の—にたかき槙(まき)一樹/蛇笏」
えん‐しょう【炎症】
生体が微生物の侵入や物理的・化学的刺激などを受けて、発熱・発赤・はれ・痛みなどの症状を呈すること。