し‐あ・う【為合う】
[動ワ五(ハ四)]物事を互いにする。「うわさ話を—・っている」
し‐あ・う【為敢ふ】
[動ハ下二]なしとげる。しおおせる。「そむき様なるを見つけで、とぢめも—・へず、まどひ置きて立ちぬるが」〈枕・九五〉
し‐あつか・う【為扱ふ】
[動ハ四]処置に困る。もてあます。「この足のかはりにわが足を切れ…切らむとする者ども—・ひて」〈宇治拾遺・四〉
し‐あつ・む【為集む】
[動マ下二]いろいろと作り集める。いろいろとする。「よろづの御具ども耀(かかや)くばかり—・め給ひければ」〈栄花・本の雫〉
し‐あり・く【為歩く】
[動カ四] 1 何事かをしながら日を送る。「下には思ひくだくべかめれど、…つれなきさまに—・く」〈源・須磨〉 2 歩き回る。「庭に雀の—・きけるを」〈宇治拾遺・三〉
し‐あわ・す【為合はす】
[動サ下二] 1 物事をうまくやりおおせる。つじつまを合わせる。「さても宇都宮はよくも—・せたるものかな」〈伽・猿源氏〉 2 作って合わせる。「裏ト表ヲ—・スル」〈日葡〉
しい‐しい【為い為い】
[連語]《動詞「する」の連用形「し」を重ねた「しし」の音変化》その動作を繰り返す意を表す。また、その動作を続けながら、他の動作を行う意を表す。…をして。…しながら。「遠慮—話しはじめる」「用心—歩く」
し‐い・ず【為出づ】
[動ダ下二] 1 あつらえ調える。用意する。また、作り上げる。「御帳の帷子(かたびら)など、由あるさまに—・でつつ」〈源・明石〉 2 行為に表す。する。特に、大きなことやとんでもないことをする。...
し‐いだ・す【為出だす】
[動サ四] 1 「しいず1」に同じ。「肴(さかな)と警策(かうざく)に—・されたり」〈宇津保・内侍督〉 2 「しいず2」に同じ。「討手の大将と聞えしかども、させる—・したることもおはせず」〈平家...
し・う【為得】
[動ア下二]することができる。成し遂げる。「われ、物握りたり。今は下ろしてよ。翁、—・えたり」〈竹取〉