あぶり‐こ【焙り籠/炙り子】
1 炭火の上に置いて、衣類などを掛けて乾かす竹のかご。あぶりかご。伏せ籠(ご)。 2 餅(もち)などを焼く鉄製の網。
あぶり‐だし【焙り出し/炙り出し】
1 乾くと消える明礬(みょうばん)水などで紙に字や絵をかいておき、火であぶるとそれが現れるようにしたもの。 2 「電子焙り出し」の略。→デジタルステガノグラフィー
あぶり‐だ・す【焙り出す/炙り出す】
[動サ五(四)] 1 火であぶって、隠されていた文字や絵を浮き出させる。「火鉢で—・す」 2 周囲の状況、関連する事柄などから推測して、隠されている事実を明らかにする。「地道な捜査が事件の真相を...
あぶり‐もの【焙り物/炙り物】
火であぶったもの。特に、焼き魚。やきもの。
あぶ・る【焙る/炙る】
[動ラ五(四)] 1 火に当てて、暖めたり、乾かしたりする。「たき火で手を—・る」 2 火に当てて軽く焼く。「海苔(のり)を—・る」
ばい【焙】
[音]バイ(呉) ホウ(ハウ)(慣) ホイ(唐) [訓]あぶる 火であぶる。「焙煎(ばいせん)・焙炉(ほいろ)・焙烙(ほうろく)」
ばい‐しょう【焙焼】
[名](スル) 1 あぶり焼くこと。 2 金属の硫化物・砒化物(ひかぶつ)・アンチモン化物の形の鉱物を、融解しない程度の温度で焼き、硫黄・砒素などを酸化させたり気化させたりすること。金属精錬の予...
ばいしょう‐ろ【焙焼炉】
精錬に際して、硫化鉱石を焙焼して酸化鉱物とするために用いる炉。回転式・多段床式など。
ばい‐せん【焙煎】
[名](スル)コーヒー豆などを焙(ほう)じて煎(い)ること。「生豆(きまめ)を浅く—する」「炭火—」
ほい‐ろ【焙炉】
《「ほい(焙)」は唐音》 1 製茶用の乾燥炉。もとは木の枠に厚手の和紙を張ったもので、蒸した茶の葉を炭火で乾燥させながら揉(も)んだ。《季 春》「家毎に—の匂ふ狭山かな/虚子」 2 製パン工程で...