たき‐ま・す【焚き増す】
[動サ五(四)]ますます燃やす。よりいっそう火をたく。「今朝よりはいとど思ひを—・てなげきこりつむ逢坂の山」〈新古今・恋三〉
たき‐もの【焚き物】
燃料として焚くもの。たきぎ。まき。
た・く【焚く】
[動カ五(四)] 1 燃料を燃やす。また、火にくべて燃やす。「石炭を—・く」「落ち葉を—・く」 2 火を燃やして湯をわかす。「風呂を—・く」 3 (「炷く」「薫く」とも書く)火をつけて香をくゆら...
たく‐も【焚く藻】
塩をとるために海藻を焼くこと。また、その海藻。「降る雪に—の煙かき絶えてさびしくもあるかしほがまの浦」〈新古今・冬〉
たで‐ば【熮場/焚場】
木造船の底を外から火であぶって、船食虫を殺したり、船板にしみ込んだ水分を除いたりする作業をする場所。川口や浜辺に設けられ、海水の干満を利用して船を引き揚げる。
ふん【焚】
[人名用漢字] [音]フン(漢) [訓]たく 焼く。燃やす。「焚刑・焚殺・焚書」 [難読]焚火(たきび)
ふん‐けい【焚刑】
火あぶりの刑。火刑。
ふん‐さつ【焚殺】
[名](スル)焼き殺すこと。焼殺。「訴えられ、遂に囹圄(れいご)に下され、—せらるべきに定まりしが」〈中村訳・西国立志編〉
ふん‐しょ【焚書】
学問・思想を権力によって弾圧するための手段として、書物を焼き捨てること。
ふんしょ【焚書】
中国、明末の思想家李贄(りし)の著書。6巻。1590年刊。人間にとって最も本来的なものとして童心を主張し、特異な人間肯定論を展開。