なければ‐なら◦ない【無ければならない】
[連語] 1 《「なけれ」は形容詞「ない」の仮定形》当然あるべきである。あるに違いない。あることが必要だ。「国家には法律が—◦ない」 2 《「なけれ」は助動詞「ない」の仮定形》…する義務がある。...
な‐げ【無げ】
[形動][文][ナリ] 1 ないように見えるさま。「事も—にやってのける」 2 無造作なさま。心のこもっていないさま。かりそめ。「—の筆づかひにつけたる事のは」〈源・夕顔〉
無(な)げのあわれ
心からではない、表面だけの同情。「—をもかけ給ふ人あらむをこそは」〈源・柏木〉
無(な)げの言葉(ことば)
心からではない、口先ばかりの言葉。無げのことのは。「—なれど、せちに心に深く入らねど」〈枕・二六九〉
無(な)げの遊(すさ)び
一時の気晴らし。無げのすさみ。「—にものをも言ひふれ」〈源・宿木〉
無(な)げの情(なさ)け
うわべだけの、真心のこもっていない情け。「なほざりの—を頼まずばよしなきものは思はざらまし」〈玉葉集・恋三〉
なし【無し】
1 無いこと。無(む)。「抜け駆けは—にしよう」 2 名詞などに付いて複合語をつくり、…のないこと、…ない人、の意を表す。「芸—」「人で—」「待った—」
な‐み【無み】
[連語]《形容詞「なし」の語幹「な」+接尾語「み」》…ないので。…なさに。「よるべ—身をこそ遠くへだてつれ」〈古今・恋三〉
なみ・する【無みする/蔑する】
[動サ変][文]なみ・す[サ変]《形容詞「な(無)い」の語幹に接尾語「み」の付いた「なみ」に、動詞「する」の付いたものから》そのものの存在を無視する。ないがしろにする。あなどる。「正義を—・し、...
なめ【無礼】
[形動][文][ナリ]《形容詞「なめし」の語幹から》無礼であるさま。無作法。「座客の—なるを厭いてか」〈鴎外・うたかたの記〉