しお‐やき【塩焼(き)】
1 魚肉などに塩を振って焼くこと。また、焼いたもの。 2 海水を煮て塩を作ること。また、それを業とする人。「—の文正と申す者にてぞはんべりける」〈伽・文正〉
しがらき‐やき【信楽焼】
信楽地方から産する陶器。鎌倉初期のころ成立、室町時代に茶の湯の勃興(ぼっこう)とともに注目された。現在は雑器から茶器までが作られる。
しぎ‐やき【鴫焼(き)】
ナスの切り口に油を塗って焼いたものに練り味噌をつけ、再びあぶったもの。油で揚げて練り味噌をつけることもある。ナスに枝を挿して鳥の「鴫」の頭の形につくったところからの名称。《季 夏》
しずはた‐やき【賤機焼】
駿河国の賤機山麓で産した陶器。寛永(1624〜1644)のころの創始で、交趾(コーチ)焼風。糸底に「賤機」の印が押してある。
しちど‐やき【七度焼(き)】
幾度も焼き付けをして精製した上等の鍍金(めっき)。七度鍍金。
しっぽう‐やき【七宝焼(き)】
金属などの表面にガラス質の色釉(いろぐすり)を焼きつけて模様・絵などを表す装飾工芸。有線七宝・無線七宝・透明七宝などがある。七宝流し。エマーユ。
しではら‐やき【志手原焼】
兵庫県三田(さんだ)市志手原から産した陶器。三田焼の先駆。宝暦・明和(1751〜1772)のころ、小西金兵衛の創始になり、青磁・染め付け・呉須赤絵・色絵などを焼いたという。
しとろ‐やき【志戸呂焼】
遠江(とおとうみ)国志戸呂から産した瀬戸焼ふうの陶器。寛永年間(1624〜1644)小堀遠州の意匠を導入。遠州七窯(えんしゅうなながま)の一。
しど‐やき【志度焼】
江戸時代、宝暦年間(1751〜1764)に平賀源内が讃岐(さぬき)国志度(香川県さぬき市)で始めた交趾(コーチ)焼ふうの陶器。源内焼。
しの‐やき【志野焼】
桃山時代に美濃国から産した陶器。茶器が多く、長石質で半透明の白釉(はくゆう)を厚く施したもの。釉(うわぐすり)の下に酸化鉄で文様を描く絵志野のほか、加飾法によって鼠(ねずみ)志野・紅志野などに分...