えん‐しつ【煙室】
ボイラーで、煙を集めて煙突へ導き出すために設ける部分。
えん‐しょう【煙嶂/烟嶂】
霞(かすみ)や雲などのかかっている峰。「石を集めては—の色を仮(か)り」〈太平記・二四〉
えん‐しょう【煙硝/焔硝】
1 硝酸カリウムのこと。 2 火薬。
えんしょう‐び【煙硝火】
歌舞伎の小道具。幽霊や化け物などの出る場面で、また、銃砲を撃つ場面で、火薬を発火させて見せる火。
えん‐じ【遠寺】
遠くにある寺。中国の瀟湘(しょうしょう)八景の一つ「煙寺晩鐘」をふまえた用例が多く、「煙寺」とも書く。
えんじゅ‐が‐はま【煙樹ヶ浜】
和歌山県中西部、日高郡美浜町にある浜。日高川河口から西方の日ノ御埼に向かって最大幅500メートル、長さ5キロメートルにわたって弓なりにのびる松林の海岸。波に洗われて丸くなった小石からなる浜で、キ...
えん‐じん【煙塵/烟塵】
1 煙とちり。 2 煙突から出る煙に含まれる微粒子。 3 戦乱。戦塵。
えんたい【煙台】
中国山東省、山東半島北部の港湾都市。渤海(ぼっかい)湾に臨み、明代に倭寇(わこう)来襲を知らせるのろし台が建てられた。ぶどう酒を産する。旧称、芝罘(チーフー)。イエンタイ。
えん‐とう【煙濤】
「煙波(えんぱ)」に同じ。
えん‐とう【煙筒】
1 煙突。「製造場の—の上には、雲走る事早し」〈荷風・ふらんす物語〉 2 キセル。