くんじょう‐ざい【燻蒸剤】
常温で気体の状態で作用させて殺虫・殺菌をする薬剤。建物を密閉して用いる。クロルピクリン・酸化エチレン・臭化メチルなど。
くん・ずる【燻ずる】
[動サ変][文]くん・ず[サ変]いぶる。けむる。「庭中に—・ずる葉巻莨(シガー)の煙白く立って」〈小杉天外・はやり唄〉
くん‐せい【燻製/薫製】
魚や獣の肉を塩漬けにし、ナラ・カシ・桜など樹脂の少ない木くずをたいた煙でいぶし、乾燥させた食品。特殊の香味をもち、保存性がある。「サケの—」
くん‐たん【燻炭】
籾殻(もみがら)や木屑を蒸し焼きにして炭化させたもの。多孔性で通気性がよく、土壌改良材として用いられる。
くん‐にく【燻肉】
燻製にした肉。ベーコンなど。
ふす・ぶ【燻ぶ】
[動バ下二]「ふすべる」の文語形。
ふすぶ・る【燻ぶる】
[動ラ五(四)] 1 炎を立てず、煙だけを出して燃える。いぶる。くすぶる。「蚊遣り火が—・る」 2 煙のすすで黒くなる。すすける。くすぶる。「家の内は煤にて真っ黒に—・り」〈鉄腸・花間鶯〉 3 ...
ふすべ【燻べ】
ふすべること。
ふすべ‐がお【燻べ顔】
[名・形動ナリ]嫉妬心のあらわれた顔つき。また、そのそぶり。「若々しき仲らひのやうに、—にてものし給ひけるかな」〈源・真木柱〉
くすべ‐がき【燻べ柿】
⇒ふすべがき(燻べ柿)