ちょう【牒】
1 文字を書き記す札。簡札。 2 律令時代の公文書の形式の一。主典(さかん)以上の官人が諸司に出すもの。また、所属系統の異なる官庁や機関の間で交わす文書。 3 文書による通告。また、その文書。「...
ちょう【牒】
[人名用漢字] [音]チョウ(テフ)(漢) 書き付け。書きもの。「牒送/移牒・通牒・度牒・符牒」
ちょう‐じょう【牒状】
1 順番に回して用件を伝える書状。まわしぶみ。回文。回状。「山(=比叡山)へも奈良(=興福寺)へも—をこそ送りけれ」〈平家・四〉 2 国から国への書状。国書。「この度は、いと苦々しう、—とかや持...
ちょう・ず【牒ず】
[動サ変]回状をまわす。牒で知らせる。「相共に鎌倉を責むべき由を国司の方へ—・ぜらる」〈太平記・一九〉
ちょう‐そう【牒送/牒奏】
牒状を送って通知すること。通牒。「—のところに、などかくみせざるべき」〈平家・四〉