牛(うし)の寝(ね)たほど
物がたくさんあるさま。山ほど。「内証には—金も捏(つく)ねてゐるげな」〈浄・嵯峨天皇〉
うし‐の‐はなぎ【牛の鼻木】
1 牛の鼻の両穴に突き通してはめる輪形の木。鼻木。 2 植物ウシコロシの別名。鼻木の材とした。
うし‐の‐ほね【牛の骨】
素性のはっきりしない者をあざけっていう言葉。馬の骨。
牛(うし)の涎(よだれ)
だらだらと細く長く続くことのたとえ。
牛(うし)は嘶(いなな)き馬(うま)は哮(ほ)え
物事の逆さまなことのたとえ。石が流れて木の葉が沈む。
牛(うし)は牛連(うしづ)れ馬(うま)は馬連(うまづ)れ
同類は自然と集まりやすいことのたとえ。また、似た者どうしが集まると、調和がとれてうまくいくことのたとえ。
うし‐はこべ【牛繁縷】
《「牛」は大きい意》ナデシコ科の越年草・多年草。田野や道端に生え、高さ約50センチ。茎は赤みを帯びる。葉は卵形で先がとがり、対生。初夏、白い5弁花をつける。《季 春》
牛(うし)は願(ねが)いから鼻(はな)を通(とお)す
自分から望んで苦しみや災いを受けることのたとえ。牛と芥子(からし)は願いから鼻を通す。
うし‐ばえ【牛蠅】
双翅(そうし)目ウシバエ科のハエ。体長約1.5センチ、黒色で胸部に4本の縦線がある。幼虫は牛の皮下に潜入して寄生する。《季 夏》
うし‐ばくろう【牛博労】
牛のよしあしを見分けたり、牛の売買を業としたりする人。「我ら親類あまた御ざあるが、何(いづれ)も色々の商売を仕るに、某(それがし)ばかり—を致すと申して」〈虎明狂・牛博労〉