もの‐の‐ほん【物の本】
1 その方面についての事柄が書かれている本。「—によると」 2 本の総称。書物。「東京の—など書く人達は」〈左千夫・隣の嫁〉 3 江戸中期以後、物語類の書物をいう。 4 学問的な内容の書物。草紙...
もののほんしつについて【物の本質について】
《原題、(ラテン)De Rerum Natura》ローマの哲学詩人ルクレティウスによる教訓詩。紀元前1世紀頃の作。エピクロス派の原子論、唯物論に基づく世界観を叙述した哲学的長詩。
もの‐の‐まぎれ【物の紛れ】
1 物事の忙しさなどにとりまぎれること。「—につい忘れてしまった」 2 人目に隠れてひそかに事を行うこと。特に、男女の密会をそれとなくいう。「猶折々の—ぞ、いと心づきなうおはしける」〈栄花・初花〉
もの‐の‐みごと【物の見事】
(副詞的に用いて)きわめてあざやかに行われるさま。たいそう見事なさま。「予想が—に的中する」「—に失敗した」
もの‐の‐め【物の芽】
萌え出るいろいろの植物の芽。《季 春》「—のあらはれ出でし大事かな/虚子」
もの‐の‐よう【物の用】
なんらかの役。「—にも立たない男」