おうらい‐の‐まきもの【往来の巻物】
習字の手本として、手紙の文例を集めた巻物。また、それに似た形式の巻物。
おうらい‐もの【往来物】
平安末期から明治初期にかけて編集・使用された、一種の初歩教科書の総称。「明衡往来(めいごうおうらい)」に始まり、初めは手紙の模範文例集であったが、近世では項目も多様化し、寺子屋の教科書となった。
おおじだい‐もの【大時代物】
「王代物(おうだいもの)」に同じ。
おお‐たてもの【大立物】
兜(かぶと)の前立物の特に大形のもの。
おお‐にもつ【大荷物】
大きな荷物。また、たくさんの荷物。
おお‐めいぶつ【大名物】
利休以前に選定された名物茶器で、最もいわれが深く、貴重なもの。東山御物(ひがしやまぎょぶつ)がその代表。
おお‐もの【大物】
1 大きな形のもの。また、価値のあるもの。「—を釣り上げる」⇔小物(こもの)。 2 その方面で大きな勢力・影響力をもっている人物。また、器量の大きい、すぐれた人物。「財界の—」「—の相」⇔小物。
おおやけ‐もの【公物】
朝廷・天皇の所有物。官有物。「私の領になり侍らむは便なきことなり。—にて候ふべきなり」〈大鏡・三条院〉
おお‐わざもの【大業物】
切れ味の非常にすぐれた刀。
おき‐もの【置物】
1 神仏に供える物。 2 床の間などに置く飾り物。 3 見かけだけで、実際にはなんの力も権限もない人。「—の会長」