こってい【特牛】
《「ことい」が「こっとい」を経て音変化したもの》「こというし」に同じ。「ずいきの長(たけ)の余る—/孤屋」〈炭俵〉
こってい‐うし【特牛】
「こというし」に同じ。「—の二匹連(づれ)」〈浄・振袖始〉
こっとい【特牛】
《「ことい」の音変化》「こというし」に同じ。〈日葡〉
こっとい‐ごやし【特牛肥やし】
ウマゴヤシの別名。
こっとい‐ぞうり【特牛草履】
鼻緒の先を牛の角のように2本出したわら草履。角(つの)草履。
ことい【特牛】
「こというし」に同じ。「淡路の門(と)渡る—こそ、角を並べて渡るなれ」〈梁塵秘抄・二〉
ことい‐うし【特牛】
《古くは「こというじ」とも》頭が大きく、強健で、重荷を負うことのできる牡牛。ことい。こってい。こといのうし。「しぶしぶに馬鍬(まぐわ)引く小田の—打たれぬ先に歩めと思へど」〈草径集〉
こというし‐の【特牛の】
[枕]特牛が租米を屯倉(みやけ)に運ぶところから、地名の「みやけ(三宅)」にかかる。「—三宅の潟(かた)にさし向かふ」〈万・一七八〇〉
ことい‐の‐うし【特牛】
「こというし」に同じ。「—を二疋(ひき)までただ一月に見殺(たを)し」〈浮・沖津白波〉