いぬ【犬/狗】
[名] 1 食肉目イヌ科の哺乳類。嗅覚・聴覚が鋭く、古くから猟犬・番犬・牧畜犬などとして家畜化。多くの品種がつくられ、大きさや体形、毛色などはさまざま。警察犬・軍用犬・盲導犬・競走犬・愛玩犬な...
いぬ‐ころ【犬児/狗子】
犬の子。子犬。いぬっころ。
いぬはりこ【狗張子】
仮名草子。7巻。浅井了意著。元禄5年(1692)刊。中国の小説「続玄怪録」「博異志」などを題材にした怪奇説話など45編を収録。「御伽婢子(おとぎぼうこ)」の続編。
いぬ‐ひと【犬人/狗人】
上代、犬のほえ声をまねて発し、宮廷を警備した隼人(はやと)。「汝(いましみこと)の俳人(わざびと)たらむ。一に云はく、—」〈神代紀・下〉
いぬ‐ぼえ【犬吠/狗吠】
上代、元日・即位・大嘗祭(だいじょうさい)などに、宮門を守る隼人(はやと)が犬の遠吠えをまねた声を発したこと。また、その声。→犬人(いぬひと)
いぬ‐わし【犬鷲/狗鷲】
タカ科の鳥。全長約85センチ。全身茶褐色で、頭の後方は金色。ノウサギなどを捕食。日本では北海道・本州の山地にすむが、数は少ない。天然記念物。《季 冬》
えそ【狗母魚/鱛/鮧】
ハダカイワシ目エソ科の海水魚の総称。アカエソ・オキエソなどがあるが、ふつうマエソをさす。マエソは全長約30センチ。体は細長く円筒状で、背部は黄褐色、腹面は白色。南日本に多く、浅海底にすむ。かまぼ...
え‐の‐こ【犬子/犬児/狗】
子犬。えのころ。「白い—の走り出でたるをとらんとて」〈平家・一二〉
えのこ‐ろ【犬子/犬児/狗】
「えのこ」に同じ。「折ふし—一疋(ぴき)来るをとらへて抱き」〈咄・きのふはけふ・下〉
えのころ‐ぐさ【狗尾草】
イネ科の一年草。路傍や空き地の至る所にみられ、高さ40〜70センチ。葉は細長く、先がとがる。夏、茎の頂に円柱状の太い緑色の穂を1本出し、子犬の尾に似る。ねこじゃらし。《季 秋》「朔北や—も花痩(...