たま‐むし【玉虫/吉丁虫】
1 ㋐甲虫目タマムシ科の昆虫。体長約3.5センチ。体は紡錘形。翅(はね)は緑色の地に紅紫色の縦縞があり、金属光沢があって美しく、古くから装飾に用いられた。幼虫は桜・ケヤキなどの材部を食害する。本...
たまむし‐いろ【玉虫色】
1 タマムシの翅(はね)のように、光線のぐあいで緑色や紫色などに変わって見える染め色、または織り色。 2 見方や立場によっていろいろに解釈できるあいまいな表現などをたとえていう語。「—の答弁」
たまむし‐おり【玉虫織(り)】
縦糸・横糸に異なる色糸を用いて緻密(ちみつ)に織り、光線の反射によってタマムシの羽のように色の変化がある織物。裏地・レインコート地などに使う。
たまむし‐かいき【玉虫海気】
縦横の糸の色を変えて織り、光の反射によってタマムシの羽のように色が変化して見える絹織物。
たまむし‐の‐ずし【玉虫の厨子】
法隆寺に伝わる飛鳥(あすか)時代の宮殿形厨子。檜造り、外面は黒漆塗り。高さ226.6センチ。須弥座(しゅみざ)上の宮殿形は入母屋造り・錏葺(しころぶ)きで当代の建築様式を伝え、各部に施された透か...