ぎょく‐よう【玉葉】
1 美しい葉。 2 天子の一族を敬っていう語。「金枝—」 3 他人を敬って、その手紙・はがきをいう語。 [補説]書名別項。→玉葉
ぎょくよう【玉葉】
平安後期から鎌倉初期にかけての九条兼実(くじょうかねざね)の日記。66巻。長寛2年(1164)から建仁3年(1203)までを記述し、朝儀や政界の実情などに詳しい。玉海。
ぎょくようしゅう【玉葉集】
「玉葉和歌集」の略。
ぎょくようわかしゅう【玉葉和歌集】
鎌倉時代の勅撰和歌集。20巻。伏見院の命で、京極為兼(きょうごくためかね)が撰し、正和元年(1312)ごろ成立。歌数約2800首。風雅集とともに京極派の歌風を示すものが多い。玉葉集。
ぎょく‐らん【玉蘭】
ハクモクレンの漢名。
ぎょく‐りん【玉輪】
月の異称。
ぎょくれいよふたたび【玉嶺よふたたび】
陳舜臣の長編推理小説。昭和44年(1969)刊。著者は本作と「孔雀の道」で第23回日本推理作家協会賞を受賞。
ぎょく‐れん【玉簾】
玉で飾ったすだれ。また、すだれの美称。
ぎょく‐れん【玉輦】
玉で飾った乗り物。天子や貴人の乗り物。また、輦の美称。
ぎょく‐ろ【玉露】
1 玉のように美しい露。 2 煎茶(せんちゃ)の優良品。日覆いをして育てた茶樹の若葉を原料とする。天保年間(1830〜1844)江戸の茶商山本嘉兵衛が宇治で作ったのに始まるという。