ゆいしきろん【唯識論】
世親著「唯識二十論」の略。1巻。菩提(ぼだい)流支訳・真諦(しんだい)訳・玄奘訳の三つがある。現実存在を構成する諸法は実在するのではなく、識によって顕現したものにほかならないとして、唯識を説く...
雄弁(ゆうべん)に物語(ものがた)・る
ある状況や気持ちなどを、はっきりと示す。雄弁に語る。「現実が—・っている」
ゆうれい‐かぶ【幽霊株】
1 株式会社の設立または新株の発行の際、株式の引き受けや現実の払い込みがないのに、引き受けや払い込みがあったように偽装して発行された株式。 2 幽霊会社の株式。 3 偽造された株券。
ゆめ【夢】
《「いめ」の音変化》 1 睡眠中に、あたかも現実の経験であるかのように感じる一連の観念や心像。視覚像として現れることが多いが、聴覚・味覚・触覚・運動感覚を伴うこともある。「怖い—を見る」「正(ま...
ゆめ‐うつつ【夢現】
1 夢と現実。 2 夢とも現実とも区別がつかない状態。また、ぼんやりしている状態。「—で話を聞く」
夢(ゆめ)か現(うつつ)か
《意外な事態に、信じられない気持ちを表して》この出来事は、夢なのか現実なのか。
夢(ゆめ)になれ夢(ゆめ)になれ
現実ではなくて夢になれの意で、凶事を吉事に変えようとするまじないの言葉。「此の事—とぞ願立てする」〈仮・竹斎・下〉
夢(ゆめ)の跡(あと)
夢のように消えうせた所。現実のむなしさをいう。「夏草や兵(つはもの)どもが—」〈奥の細道〉
ゆめのきざかぶんきてん【夢の木坂分岐点】
筒井康隆の長編小説。平凡なサラリーマンが夢・虚構・現実の中を彷徨う。昭和62年(1987)刊行。同年、第23回谷崎潤一郎賞受賞。
夢(ゆめ)は逆夢(さかゆめ)
夢と現実とは、相反するものであるということ。悪夢を見たときに、縁起直しにいう言葉。