うつつ‐ぜめ【現責め】
江戸時代に行われた、睡眠をとらせず、夢うつつの状態を続けさせて白状させた拷問。
うつつ‐な・し【現無し】
[形ク] 1 何かに気を取られて、ぼんやりしているさま。正体もない。「この心をも得ざらん人は、物狂ひともいへ、—・し情なしとも思へ」〈徒然・一一二〉 2 思慮分別のないさま。たわいない。「心ばへ...
うつつ‐の‐ゆめ【現の夢】
夢のようにはかない現実。多く男女の逢い引きのはかなさをいう。「逢ふと見て覚めにしよりもはかなきは—の名残なりけり」〈俊成卿女集〉
現(うつつ)を抜(ぬ)か・す
ある事に夢中になり、心を奪われる。「競馬競輪に—・す」
おつつ【現】
現在。うつつ。「今の—に尊きろかむ」〈万・八一三〉 [補説]助詞「に」に続くときは「おつづに」と濁音化することもあった。
げ‐ぎょう【現形/顕形】
《「げんぎょう」の撥音の無表記》神仏などが、人前に姿をあらわすこと。「おほん神—し給ひて」〈伊勢・一一七〉
げん【現】
1 (連体詞的に用いて)現在の。今の。「—政府」「—段階」「—チャンピオン」 2 「現世(げんせ)」の略。「過—未」「あまねく—には千幸万福に楽しみて」〈盛衰記・三九〉 3 ⇒現に
げん【現】
[音]ゲン(呉) [訓]あらわれる あらわす うつつ うつし [学習漢字]5年 〈ゲン〉 1 見えなかったものが見えてくる。あらわれる。あらわす。「現象/具現・再現・実現・出現・体現・表現」 ...
げん‐いん【現員】
現在の人員。現在員。
げん‐えき【現役】
1 旧日本陸海軍の常備兵役の一。所属部隊に入り、軍務に従っていること。また、その将校や兵士。→予備役 →後備役 2 現在ある地位・職などに就いて活動していること。また、その人。「—の選手」「—を...