あお‐ふくべ【青瓢】
「青瓢箪(あおびょうたん)1」に同じ。《季 秋》「—地をするばかり大いさよ/久女」
いっ‐ぴょう【一瓢】
一つのひょうたん。一つのひさご。転じて、わずかな飲料、特に酒をいう。「一箪(いったん)の食(し)一瓢の飲」「—を携(たずさ)えて墨堤に遊ぶ」〈漱石・吾輩は猫である〉
かん‐ぴょう【干瓢/乾瓢】
ユウガオの白い果肉を細長くむき、干した食品。鮨(すし)・煮物の具にする。
すい‐ふくべ【吸い瓢】
「吸角(きゅうかく)」に同じ。「蒟蒻に—を懸けたほども利(き)かず」〈紅葉・二人女房〉
たん‐ぴょう【箪瓢】
1 飯を盛る器と、水を入れる器。 2 茶道具で、ひょうたんを逆さにしたように、上が大きく下が小さく膨らんだ形のもの。茶入れ・水指(みずさし)・釜などにある。
なり‐ひさご【生り瓢】
《古くは「なりびさこ」とも》 1 ヒョウタンの別名。 2 ヒョウタンの実を二つに割って、酒や水をすくって飲む器にしたもの。「—といふ物を人の得させたりければ」〈徒然・一八〉
ぬらり‐ひょん【滑瓢】
ぬらぬらしてとらえどころのない化け物。
ひさご【瓠/匏/瓢】
《古くは「ひさこ」とも》 1 ユウガオ・ヒョウタンなどの総称。また、その果実。なりひさご。《季 秋》 2 ヒョウタンの果実を、内部の果肉を取り去って中空にし、乾燥させて容器としたもの。水・酒・穀...
ひょう【瓢】
瓢箪(ひょうたん)のこと。
ふくべ【瓢/瓠/匏】
1 瓢箪(ひょうたん)のこと。特に、その果実から作った容器。酒などを入れる。《季 秋》 2 ユウガオの変種。果実は苦味が強く、果皮が堅い。容器にし、また観賞用。まるゆうがお。