いわい‐べ【斎瓮】
神酒(みき)を盛るための素焼きのつぼ。いんべ。「—を斎ひほりすゑ」〈万・三七九〉
くか‐へ【探湯瓮】
《「くかべ」とも》探湯(くかたち)に用いた釜。「味白檮(あまかし)の言八十禍津日(ことやそまがつひ)の前(さき)に、—をすゑて」〈記・下〉
たつ‐べ【竹瓮】
筌(うえ)のこと。《季 冬》「淀の魚—にまよふ一つかな/蛇笏」
はに‐べ【埴瓮】
埴で作った瓶(かめ)。「其の置ける—を名つけて厳瓮(いつべ)」〈神武紀〉
ひら‐か【平瓮】
古代に用いられた平たい土製の容器。「天の八十—を作りて」〈記・上〉
へ【瓮】
酒などを入れる容器。瓶(かめ)。「—二十ばかり据ゑて」〈宇津保・吹上上〉
ほ‐へ【火瓮/熛火】
《「ほべ」とも》瓮(かめ)の中でたく火の意か。上代、油火のほかに室内の照明とした。
もたい【瓮/甕/罇】
水や酒を入れる器。〈和名抄〉