いた【甚】
[副]《形容詞「いたし」の語幹から》程度のはなはだしいさま。非常に。たいへん。「—泣かば人知りぬべし」〈記・下・歌謡〉
げき‐じん【激甚/劇甚】
[名・形動]非常にはげしいこと。はなはだしいこと。また、そのさま。「—な被害状況」「—災害」 [派生]げきじんさ[名]
こう‐じん【幸甚】
[名・形動](多く手紙文で用いて)この上もない幸せ。大変ありがたいこと。また、そのさま。「—の至り」「—に存じます」
しょく‐じん【食尽/蝕甚】
日食または月食で、太陽や月が最も大きく欠けた状態。また、その時刻。
しょく‐じん【食甚】
日食で、太陽の中心と月の中心の角距離が最も近くなった状態。部分日食または月食の場合は食分が最大になった瞬間をさす。最大食分。食の最大。
しん‐じん【深甚】
[名・形動]《古くは「じんじん」とも》意味や気持ちなどが非常に深いこと。また、そのさま。甚深。「—な(の)謝意を表する」
じん【甚】
[常用漢字] [音]ジン(呉) [訓]はなはだ はなはだしい はなはだしい。「甚雨・甚暑・甚大/激甚・幸甚・深甚」 [名のり]しげ・たね・とう・ふか・やす [難読]甚麼(そも・いかん)
せき‐じん【籍甚/藉甚】
[名](スル)名声が世に広まること。評判の高いこと。 [ト・タル][文][形動タリ]評判の高いさま。「名声忽ち関西に—たり」〈秋水・兆民先生〉
たい‐じん【太甚】
[形動][文][ナリ]物事の程度のはなはだしいさま。「人民順従の度—なるときに於て」〈永峰秀樹訳・代議政体〉