ほ‐くち【火口】
火打ち石で発火させた火を移し取るもの。麻やイチビの茎を焼いた炭、また茅花(つばな)やパンヤに焔硝(えんしょう)を加えたものが用いられた。火糞(ほくそ)。
まさつ‐ねつ【摩擦熱】
摩擦によって発生する熱。正確には相対的に運動している物質間にはたらく動摩擦により、運動エネルギーの一部が失われ、熱として散逸する。マッチの発火や自動車などのブレーキをはじめ、固体間だけではなく、...
マッチ【match】
軸木につけた頭薬を摩擦によって発火させる道具。塩素酸カリウム・ガラス粉・硫黄などからなる頭薬を、マッチ箱の側面に塗布した赤燐(せきりん)・硫化アンチモンなどからなる側薬にこすりつける安全マッチが...
ユー‐ディー‐エム‐エッチ【UDMH】
《unsymmetrical dimethylhydrazine》非対称ジメチルヒドラジン。有機化合物の一種。発癌性のある毒物で、強力な発火性を有するところから液体ロケット燃料に利用される。
りん【燐】
窒素族元素の一。黄燐(白燐)・紫燐(しりん)・黒燐・赤燐などの同素体がある。黄燐は蝋(ろう)状の固体で毒性が強く、空気中に置くと自然発火し、燐光を発する。天然には単体として存在せず、燐酸塩などと...
れい‐えん【冷炎】
通常の発火の前段階に見られる、低温の青白く弱い炎。炭素数が多い炭化水素やエーテルの酸化反応で生じる、ホルムアルデヒドの励起による放射を指す。
レニウム【rhenium】
マンガン族元素の一。単体は銀白色の金属。融点は金属中タングステンに次いで高く、セ氏3180度。粉末は黒色または暗灰色で、発火性がある。硝酸に溶ける。電子管・合金などに利用。名はライン川にちなむ。...