オペロン【operon】
一つの形質を発現させる遺伝単位。DNA鎖上に隣接して存在する遺伝子群と、さらにこれに隣接する作動遺伝子をいう。作動遺伝子によって、遺伝子群からの伝令RNAの転写の開始が制御されている。1961年...
カルマン‐しょうこうぐん【カルマン症候群】
《Kallmann syndrome》性腺機能の低下と嗅覚障害を伴う遺伝性の疾患。脳の視床下部で性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)が合成されず、第二次性徴がほとんど発現しない。また、嗅球に...
カーティー‐さいぼう【CAR-T細胞】
キメラ抗原受容体(CAR)を作り出すように改変されたT細胞。患者の血液から採取したT細胞の遺伝子を組み換えて作る。キメラ抗原受容体発現T細胞。→遺伝子組換え [補説]CARはがん細胞の表面にある...
カーティーさいぼう‐りょうほう【CAR-T細胞療法】
がんに対する免疫細胞療法の一つ。患者の血液から採取したT細胞にキメラ抗原受容体(CAR)の遺伝子を導入したCAR-T細胞を培養し増殖させた後、患者の体内に戻す。キメラ抗原受容体は、がん細胞の表面...
がん‐いでんし【癌遺伝子】
細胞の癌化に関与する遺伝子。正常細胞に存在するが、通常は発現が抑えられていると考えられている。また、癌化に作用するウイルスの遺伝子をいう。
きょ‐せい【去勢】
[名](スル) 1 生殖腺(せいしょくせん)を除去し、機能をなくさせること。もとは雄の精巣(せいそう)除去をいった。第二次性徴の発現する前に行うと、中性的な体つきとなる。家畜では、闘争心をなくし...
キロノバ【kilonova】
中性子星同士、または中性子星とブラックホールの連星の融合に伴う爆発現象。名称は白色矮星への質量降着によるノバ(新星)の約1000倍程度の明るさになることに由来し、超新星の明るさの10分の1から1...
きんこう‐たいか【近交退化】
近親交配を繰り返すことによって繁殖能力が低下したり、異常な形質が出現したりすること。近親交配では両親から同じ対立遺伝子を受け継ぐ可能性が高く、有害な潜性遺伝子が発現しやすくなる。
ぎ‐いでんし【偽遺伝子】
変異が蓄積し、遺伝子としての機能を失ったDNAの領域。遺伝情報は発現することはないが、親から子へ継承される。擬遺伝子。プソイド遺伝子。
クリオピリン【Cryopyrin】
好中球やマクロファージに発現し、細菌や尿酸結晶などを感知する役割を果たすたんぱく質。カスパーゼを活性化し、炎症性サイトカインの産生に関与する。