サイレンサー【silencer】
1 消音器。また、消音器つきの拳銃。 2 遺伝子の発現を弱めるように働くDNAの短い塩基配列。リプレッサーとよばれるたんぱく質がこの配列に結合し、RNAへの転写量を調節して抑制する働きをもつ。
サバイビン【Survivin】
たんぱく質の一種。カスパーゼの活性化を阻害してアポトーシスを抑制し、細胞分裂の調節を担う。成人の正常組織ではほとんど発現せず、がん組織および胎児組織においてのみ高度に発現する。そのため、がん治療...
しきそ‐さいぼう【色素細胞】
色素を産生・保有し、体色を発現するもとになる細胞。
シクロオキシゲナーゼ【cyclooxygenase】
プロスタグランジンの合成に関与する酵素。細胞内に恒常的に存在し、胃粘膜の保護や血小板の凝集に関与するCOX-1と、炎症組織や腫瘍組織で発現し、炎症反応や組織の修復に関与するCOX-2、脳内で痛み...
シグナル‐でんたつ【シグナル伝達】
生体内または細胞内において、ホルモン・酵素・たんぱく質などの情報伝達を担う分子が血流や細胞質を通じて運ばれ、対応する受容体にはたらきかける過程のこと。特定の遺伝子発現や細胞の機能変化などを促す。
ししゅんき‐ちはつしょう【思春期遅発症】
通常の思春期を過ぎても第二次性徴が発現しない病態。時期的に遅れて第二次性徴が起こる場合(体質性思春期遅発症)と、永続的な場合(性腺機能不全)がある。→思春期早発症
システム‐せいぶつがく【システム生物学】
生命現象をシステムとして捉え、その機能や動態を研究する学問分野。システムの各要素の同定と要素間のネットワークの解明を目的とし、具体的には、細胞内における遺伝子発現とたんぱく質合成、代謝に関わる酵...
しんとう‐りつ【浸透率】
遺伝統計学で、特定の遺伝子型をもつ個体が、実際にその表現型を発現する確率。例えば、遺伝性疾患の原因となる遺伝子変異を持つ人が、その病気を実際に発症する確率。
シーティーエルエー‐フォー【CTLA-4】
《cytotoxic T-lymphocyte-associated protein 4》活性化したT細胞に発現し、免疫反応を抑制する免疫チェックポイントとして機能する膜たんぱく質。CTLA-4...
シーディー‐ぶんるい【CD分類】
白血球などの細胞の表面に発現する抗原を認識するモノクローナル抗体の国際的な分類法。→シー-ディー(CD)