あお‐うま【青馬/白馬】
1 濃い青みを帯びた黒馬。青毛の馬。また、淡青色や淡灰色の馬。あおごま。「水鳥の鴨の羽色の—を今日見る人は限りなしといふ」〈万・四四九四〉 2 年初の節会(せちえ)の引き馬とする白馬、または葦毛...
あおうま‐の‐せちえ【白馬の節会】
宮中の年中行事の一。陰暦正月7日、左右馬寮(めりょう)から白馬を紫宸殿(ししんでん)の庭に引き出し、天覧ののち、群臣に宴を賜った。この日に青馬を見ると年中の邪気が除かれるという中国の故事による。...
はくば‐の‐せちえ【白馬の節会】
⇒あおうまのせちえ
しろ‐うま【白馬】
1 毛色の白い馬。はくば。あおうま。 2 濁り酒。どぶろく。「わるくすると—の一盃(いっぺい)もひっかけられねえんだが」〈蘆花・黒潮〉
しろうま‐だけ【白馬岳】
長野・富山県境、飛騨山脈北部の後立山(うしろたてやま)連峰の高峰。標高2932メートル。杓子(しゃくし)岳・鑓(やり)ヶ岳とともに白馬三山とよばれる。大雪渓やお花畑がある。白馬山(はくばさん)。
はく‐ば【白馬】
まっ白な毛色の馬。白駒(はっく)。
はくば‐かい【白馬会】
美術団体。明治29年(1896)明治美術会を脱退した黒田清輝・久米桂一郎らを中心に創立。外光派の画風を伝えて新派・紫派とよばれ、明治後期の洋画壇の主流となった。明治44年(1911)解散。
はくば‐じ【白馬寺】
中国、河南省洛陽市の東にある寺。中国における最初の仏寺と伝えられ、インドから来た僧の迦葉摩騰(かしょうまとう)・竺法蘭(じくほうらん)のために後漢の明帝が建立したという。
はくばのきし【白馬の騎士】
《原題、(ドイツ)Der Schimmelreiter》シュトルムの小説。1888年刊。堤防監督官の任務に献身する男とその家族の悲劇的運命を描く。
はくば‐の‐きし【白馬の騎士】
1 苦境に駆けつけて人々を救う英雄。西洋の民間伝承などに登場する。 2 ⇒ホワイトナイト [補説]書名別項。→白馬の騎士