みなづき【皆月】
花村万月の長編小説。平成9年(1997)刊行。第19回吉川英治文学新人賞受賞。
みな‐ながら【皆乍ら】
[副]ことごとく。すべて。「—脱ぎおき給へる御ふすまなどやうのもの」〈源・蜻蛉〉
皆(みな)に◦する
全部なくしてしまう。「御主人へ持って行く、一樽のお代を—◦しました」〈鏡花・草迷宮〉
皆(みな)にな・す
「皆にする」に同じ。「我一代に—・しがたし」〈浮・五人女・五〉
皆(みな)にな・る
全部なくなる。尽きる。「水飯も鮎もすしも、—・りにけり」〈著聞集・一八〉
みな‐の‐しゅう【皆の衆】
多数の人を一括して指す語。また、多くの人に呼びかける語。みなさんがた。「—に聞いてもらいたいことがある」
みな‐ひと【皆人】
すべての人。あらゆる人。「—、乾飯(かれいひ)のうへに涙おとしてほとびにけり」〈伊勢・九〉
皆(みな)まで言(い)うな
全部言わなくてもよい。多く、話し手の意図や話の展開を察して、「わかった」「理解した」の意で用いられる。
みな‐みな【皆皆】
「みな」を重ねて意味を強めた語。「—も賛成のよし」「—つつがなく暮らしおります」
みなみな‐さま【皆皆様】
[代]「みなさま」を強めた語。「—によろしくお伝えください」