いっ‐さん【一盞】
1 一つのさかずき。 2 1杯の酒や水。また、それを飲むこと。「—を傾ける」「—の水」
うき【盞】
さかずき。「あり衣の三重の子が捧(ささ)がせる瑞玉(みづたま)(=美シイ)—に」〈記・下・歌謡〉
う‐さん【烏盞/胡盞】
《「う(胡)」は唐音》天目茶碗(てんもくぢゃわん)の一つで、釉色(ゆうしょく)の黒いもの。
かく‐さん【各盞】
宴会などで、めいめいが自分で自分の杯に酒をついで飲むこと。また、その杯。「半日の—で飲め花見酒/良任」〈毛吹草追加・上〉
けん‐さん【建盞】
中国福建省にあった建窯で、宋・元代に作られた天目茶碗(てんもくぢゃわん)。曜変(ようへん)天目・油滴(ゆてき)天目などが有名。また、天目茶碗の総称。
しゅ‐さん【酒盞】
さかずき。酒杯。
たい‐さん【大盞】
大きなさかずき。大杯。
たいひ‐さん【玳皮盞/玳玻盞】
《「玳皮」は玳瑁(たいまい)の甲羅(鼈甲(べっこう))の意》中国江西省吉州窯で宋代から元代にかけて作られた天目(てんもく)茶碗。釉(うわぐすり)の調子が鼈甲に似ることに由来する、日本での呼称。鼈...
てん‐さん【転盞】
朝廷での宴会で、相伴の公卿にも杯を回すこと。
と‐さん【渡盞】
杯をのせる台。さかずき台。「例の—出でて、祇園細工の足付きに」〈浮・一代男・一〉