まゆ‐つぶし【眉潰し】
眉を塗りつぶすこと。また、その化粧料。鬢付油(びんつけあぶら)に砥粉(とのこ)をまぜたもの。舞台化粧などで行う。
まゆ‐づき【眉月】
眉に似た細い月。新月のこと。びげつ。
まゆ‐づくり【眉作り】
《「まゆつくり」とも》眉墨で眉を描くこと。また、その道具。
まゆ‐とじめ【眉刀自女】
成人になっても眉を落とさないでいる女性。「御馬草(みまくさ)取り飼へ—」〈催馬楽・眉刀自女〉
まゆ‐なかば【眉半ば】
眉が半分隠れるくらいに頭巾(ずきん)などを深くかぶること。「頭巾(とうきん)—に責め」〈太平記・五〉
眉(まゆ)に迫(せま)・る
非常に近くなる。眼前に迫る。「頂上の岩が危く—・る」〈三重吉・山彦〉
眉(まゆ)に唾(つば)を塗(ぬ)・る
だまされないように用心する。眉に唾をつける。「うますぎる話には—・る」
眉(まゆ)に火(ひ)がつ・く
危険が身に迫る。→焦眉(しょうび)の急
まゆ‐ね【眉根】
1 眉の根もと。眉毛の内側の方。まよね。「—を寄せる」 2 まゆ。まよね。「雨降るといかでか人を待たざらむ誰(た)がためかける我が—ぞ」〈基俊集〉
眉根(まゆね)掻(か)・く
「まよねかく」に同じ。「—・き紐とき垂れて待ためやもしゑや今宵と言ひてしものを」〈久安百首〉